優子side-
プルルルルル プルルルルルル

優『うーむ、出ないなぁ・・・』
玲『どうかしましたか?』
優『いやぁ、佐江誕生日じゃん?電話しようと思ったんだけどでなくてさ』
玲『え、でも明日じゃないですか、誕生日。って言ってももう11時ですけど』
優『いやぁ、そうだけどさぁ、一番早く言いたいんだよぉ』
玲『でも早すぎますよ』
優『心友だしっ』
玲『そういうもんですかねぇ』
優『そういうもんですっ』
玲『ははっ  あ、次私みたいです。失礼しますねー』
優『おー、頑張ってらっしゃいっ』

心友だから
なんて言ったけど、本当はそうじゃない
佐江のことが好きだから。
誰よりも早くおめでとうって言いたい
これからもよろしくって言いたい
あいつは人気者だからきっとたくさんのひとにおめでとうって言われて、誰にでもありがとうって笑顔で返すんだ
でも、私に向ける笑顔だけは違う。他の人に向ける笑顔とは違うんだよ
ゆきりんやとも~みには悪いけどさ
佐江は私のだから

あーぁ、佐江に会いたいなぁ
去年の誕生日も会えなかった
私が仕事で海外に行ってたからだ
今年も無理かなぁ・・・・
撮影長引きそうだし(´・ω・`)

佐江は今日オフのはずだから家にいるのか
よし、頼んでみるか。
優『すいませーん!』


佐江side-
うーん・・・・・さみしい。
家族はみんな旅行に行ってしまった・・・
娘おいて旅行とかありえないだろ!!!しかも誕生日とかぶるとか!!
何考えてんだかなぁーもぉ。
一人でいたら眠くなってきちゃったなぁ・・・・・
優子は・・・仕事中か。
今年もお祝いはできなそうだし、寝てもいっかな

------------1時間位後------------------------------------------------------------------------------------------------

ブーブーブー

佐『んぅ・・・・・んぁ?』
机の上でケータイが震えてる
なんだろ・・・・ってか誰だろ

ケータイを開くと「大島優子」の文字。
電話だ

佐『も、もしもしっ』
優『あ、佐江ー?なに慌ててんのー?w』
佐『いや、だって仕事中だと思ってたから』
優『あー、たった今終わったとこ。ところで佐江、優子さんがいなくて寂しかったかー?』
佐『うん。家族もいないしさー、寂しかったよー』
優『え、なんでいないの!?』
佐『旅行言っちゃったみたい』
優『え、まじで!?』
佐『うんー、あーぁ、優子に会いたくなってきちゃったなっ』
優『っうん、そうだね』
佐『ってむりか、今仕事終わったとこなんでしょ?』
優『うん、そーだね・・・ってわぁ!!!!』
佐『え!?どしたの優子!?』
優『佐江!!すごいよ!!窓の外見てみてよ!!』
佐『え?なんで!?』
優『いいから!早く!!』
佐『うん、わかった・・・』
優『早くっ』
佐『あ、うんっ』

ガラッ
佐『えー?なんもないよー?』
優『下の方だよ!見てみて!』
佐『え、下?』
窓から下を見下ろす






佐『優・・・・子?』
優『会いたくなっちゃったから、来ちゃった♪』
電話越しじゃない、優子の声が聞こえる
佐『なんで・・・・?』
優『だーかーら、会いたくなっちゃったからっ!』
佐『仕事だったんじゃ・・・・』
優『うん!だからめっちゃ急いできた!』
佐『そ・・・・か』
優『うん!!』


優『佐江!!!』
佐『ん?』
優『時計見て!!』
時計を見ると、あと3秒で8月13日になろうとしていた

優『3・・・2・・・1・・・

パーン!!!!
佐『え!?なに!?』
窓の外を急いでみる
すると、優子が空を指差していた

空を見てみるとさっきの音の正体が分かった


優『花火!!撮影で一緒だった人に頼んでみたんだ!!』
佐『す・・・・ごぃ』
花火がラストスパートに差し掛かったころ、ふと下を見ると優子が見当たらない
佐『あ・・・・れ?』

ガチャ
優『佐江!!』
佐『!!!』
優『花火!!最後まで見てよっ』
佐『え?』
優『最後のだけは、隣でみたいんだ』
佐『え、あ、うん・・・?』
優『ほらっ、くるよっ』

一番最後の花火では文字が映し出された
映し出された文字とは・・・・













おめでとう


佐『っ・・・・ありがと・・・・』
優『最初にこれが言いたかったんだよ』
佐『うん。ありがとう優子』
優『大好きだよ。佐江』
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Comment

さえゆう
最高です!!!!!
4 Hurry 2012/08/13(月) 09:04 edit del

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