握手会終わり、みんなが帰ったはずの控え室には
河西智美と板野友美がいた。

智『とも~(泣)』
友『はいはい。どうしたの?』
智『あのね、握手会でね、お客さんにね、
  さ・・ちゃんは諦めろって、・・・には
  かなわないからって言われて・・・』
友『そ、か。』
智『やっぱりともじゃダメなのかな?ともじゃ、
  さ・・・ちゃんには届かないのかな・・・?』
友『そんなことないよ。』

誰も居ないと思っていた2人だが、そこにはもう1人居た。

佐『え・・・?今なんて・・・・?ともーみが、誰を?さ・・・?』
佐『もしかしたら・・・両思い・・・?』

そう。佐江が好きなのは、ゆきりんではなく、河西智美。
ともーみだった。


友『ジュース、買ってくるね。』
佐(やばい!来る!)
佐江はとっさに机の下に隠れた。
        ーガチャー
佐『ふぅ・・・行ったか。』
二人きりになったし、気持ちを伝えなくては。そう思っていた。
しかし、体が動かない。もしこれが自分ではなかったら?
ただの勘違いだったら?これで振られたら自分と智美の仲はどうなって
しまうのだろう。そんなことを考えたら怖くてしかたなかった。
        ーガチャー
佐(しまった・・・)
友『あ・・・』
佐『あの・・『行きなよ。ともんとこに。あいつが好きなのは誰なのか。
  自分で確かめな。』
佐『あ・・りがとう。』
友『いえいえ。じゃ、邪魔者は居なくなるよ』


智『とも・・・?』
そこに現れたのは佐江だった。
智『!?』
佐『よ、よぅ・・・』
智美は恥ずかしさのあまり逃げ出そうとした
佐『待てって!』
智『ヤダッ』
佐『佐江が好きなのは・・・』
智『聞きたくないっ!』
佐江が智美の腕を掴んで抱きしめる。
佐『佐江が好きなのは、智だよ。』
智『嘘・・・?』
佐『ホントだよ。』
智『ともでいいの?』
佐『誰が嫌な奴を抱きしめるんだよ。』
智『それも・・・そだね。』
2人は抱きしめあった。
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